片山右京の限りなき挑戦 全3回シリーズ
3rd stage(最終回) 新たな挑戦、点が線になって
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【登山】異常な事態に遭遇
今年は7月にパキスタンのガッシャブルム(8,035m)に挑戦しましたが、今まで経験したことがないような事態に遭遇して、登山どころではなかったというのが実情ですね。今回のベースキャンプは高度5,000メートルの位置にあったんですが、そこで雨が降っているのを目の当たりにしまして、こんなこと初めてでした。いくら緯度が低いとはいえ高度5,000メートルですから、通常雨が降ることはありません。あとで聞いた話ですが、どうやらこれは地球上の観測史上でも初めてのことだったらしいです。「地球温暖化の影響」とひと言で済ますこともできず、居合わせた人々も皆驚いていましたね。
で、その雨のせいで氷河も溶けて、川ができるような状態でした。さらに上部の方では湿気を含んだ雪のせいで雪崩が起きやすくなって、事実大きい雪崩で多くの人が巻き込まれて死んだり、酷いケガをしたりという状態でしたね。我々もその救助に奔走して、もう登山どころの騒ぎではなかったです。
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写真 結局、さらなる天候の悪化もあって、登頂を断念せざるおえなかったのですが、この体験から学んだこともたくさんあり、次の挑戦に生かしていこうと思います。まだはっきりとしていませんが、来年は、僕のメインの山のひとつでもある、ヒマラヤ山脈の「マカール(8,463m)」に挑戦できればと考えています。この山は、春は登頂率80%と言われる山ですが冬はいまのところゼロです。風が強く、雪崩も多く、犠牲者も多い山です。季節限定ではありますが、ヒマラヤの中で唯一、未登峰、未踏ルートが残されている山と言えますので、挑戦のしがいがある山ですね。
【新しい挑戦】点が線になって
この先は、まったく新しいことに挑戦するというよりは、今、取り組んでいることの延長戦上にあることや、どれかを掘り下げていくようなことになってくると思いますね。最近では、それぞれの取り組みは独立しているわけではなく関係しあっていて、どれも全部ひとつだという感覚があります。自分たちの中では、点が線になりつつあって、この先にどういう絵を描いているのか、徐々に明確になってきています。例えば環境をテーマに取り組んでいるBDFにしても、人々との関わりを大切にしながら、実社会での実用化に向けて、さらに具体的に掘り下げて活動を展開していくことになると思います。 写真
Golden Heart画像
Golden Heart画像 冒険と挑戦の心を鼓舞する Golden Heart
右京氏も愛用するヴァルカン「ゴールデン・ハート」。2007年、ヴァルカン社がバーゼルワールドにて発表したニューモデルです。文字盤もスケルトンにすることにより世界初の全面スケルトンのアラーム・ウォッチとして日本で発売を開始します。現在、限定モデルに関しては「シリアル番号 先行予約キャンペーン」を展開中。詳しくはこちらへ…。
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